H.S factory

チェーンは張って、油を差せば終わり?

2026年9月5日

チェーンの張りやスプロケット、後輪アライメントを確認する鉛筆スケッチ

チェーンメンテナンスと聞くと、

「たるみを調整して、チェーンルブを差す」

という作業を思い浮かべる人が多いと思います。

もちろん、どちらも大切です。

でもH.S factoryでは、規定のたるみに合わせたから終わりとは考えません。

結論:チェーンの張り調整は「何mmにするか」だけでは終わらない

チェーンのたるみ量や測定方法は車種によって異なるため、まずメーカー指定を基準にします。そのうえで、全周の張り方や動き、スプロケット、調整後の後輪まわりまで確認することが大切です。

  • 指定された測定方法・たるみ量を確認する
  • チェーンを回して張りの強い場所や動きの渋い場所がないか見る
  • 張りすぎ・緩すぎのどちらにも寄せない
  • 調整後は後輪やブレーキに不自然な抵抗がないか確認する

「とりあえず強めに張る」「左右の目盛りだけ合わせる」ではなく、駆動系と後輪まわり全体が自然に動く状態を目指します。

見るのは「数字」だけではなく「動き」

調整値は、その車両の指定を基準にする

チェーンのたるみ量や確認方法は、すべてのバイクで同じではありません。

まずは車両メーカーが示す指定値や測定方法を基準にし、そのうえでチェーン全周の状態や動きを確認します。

一部分だけを測って終わるのではなく、回しながら張りの強いところ、動きの渋いところがないかを見ることで、数値だけでは分かりにくい状態も拾いやすくなります。

チェーンは一周すべてが同じ状態とは限りません。

動きが渋いところはないか。

張り方に偏りはないか。

汚れや給油状態はどうか。

スプロケット側に気になる摩耗はないか。

こうした部分を合わせて見ます。

チェーン調整は後輪まわりの作業でもある

調整後は「後輪が自然に動くか」まで確認する

チェーン調整では、後輪の位置を動かしたあとに締結を戻します。

そのため、左右の位置関係だけでなく、アクスルまわりが正しく収まり、タイヤが不自然な抵抗なく回るか、ブレーキに違和感がないかも確認したいところです。

チェーンを合わせたら終わりではなく、後輪まわり全体が自然に動くところまで見る。そこまでが一つの作業だと考えます。

チェーンの張りを調整するときは、後輪の位置も動きます。

だから、単に左右の目盛りだけを見て終わるのではなく、ホイールの位置や車体全体の組み上がりも意識する必要があります。

調整後にタイヤが自然に回るか、余計な抵抗を感じないかも大切です。

清掃や給油で「寿命が戻る」わけではない

汚れを落とし、適切に給油することは大切なメンテナンスです。

ただし、動きの渋さや偏った伸び、スプロケットの摩耗などが進んでいる場合は、清掃や給油だけで本来の状態へ戻せるとは限りません。

メンテナンスで使い続けられる状態なのか、それとも交換を考える段階なのかを分けて判断します。

きれいにすることと、良好な状態であることは同じではない。ここもチェーンを見るうえで大切なポイントです。

張りすぎても、緩すぎてもよくない

「緩いのが怖いから強めに張っておこう」という考え方もありますが、チェーンには車体が動いたときに必要な余裕があります。

逆に、緩すぎる状態を放置するのも適切ではありません。

大切なのは、その車両に必要な状態へ正しく合わせることです。

チェーン一本だけを見るのではなく、駆動系と足回りの一部として見る。

それがH.S factoryのチェーンメンテナンスの考え方です。

よくある質問

バイクのチェーンは何mmに調整すればいい?

車種によって指定値と測定方法が違うため、一律の数字では決められません。取扱説明書やメーカー指定を確認し、その方法に従って調整するのが基本です。

チェーンは少し強めに張った方が安全ですか?

強く張れば安全になるわけではありません。車体が動いたときに必要なたるみがあるため、張りすぎも適切ではありません。逆に緩すぎる状態も避け、車種の指定範囲へ合わせます。

チェーンに油を差せばメンテナンスは十分ですか?

給油は重要ですが、それだけではありません。張りの偏り、動きの渋さ、摩耗、スプロケット、後輪まわりの状態も合わせて確認します。清掃や給油で改善できない摩耗や偏った伸びがあれば、交換を検討する段階もあります。

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Article by tomo-nu