タイヤ交換というと、古いタイヤを外して、新しいタイヤを組む作業を思い浮かべる人が多いと思います。
もちろんタイヤそのものの状態や選び方は大切です。
ただ、H.S Factoryではタイヤ交換は、普段は見えにくい足回りの状態を確認できる機会でもあると考えています。
ホイールを車体から外すからこそ、見られる部分があります。
ホイールを外したときに確認したいところ
ホイールベアリング
ホイールベアリングは、外から眺めているだけでは状態を確認しにくい部分です。
タイヤ交換でホイールを外したときは、ガタがないか、回したときに引っかかるような感触がないかなど、現在の状態を確認する良い機会になります。
タイヤが新品になっても、その周辺に違和感が残っていれば、車体全体として気持ちよく動く状態にはなりません。
ハブダンパー
リアホイールまわりでは、ハブダンパーの状態も確認したいところです。
ここも普段は目に触れにくい部分ですが、ホイールを外したタイミングなら状態を確認できます。
交換が必要かどうかを最初から決めつけるのではなく、まず現物を見る。H.S Factoryが大切にしているのはこの順番です。
グリスの状態とアクスルまわり
アクスルシャフトやその周辺も、脱着したときだからこそ状態を確認できます。
グリスの状態、汚れ、組み付け部の様子などを見ながら、必要な清掃や整備を行います。
新品タイヤを付けることだけが目的ではなく、ホイールが本来あるべき状態で取り付けられることまで含めてタイヤ交換だと考えています。
組み付けは「元に戻せば終わり」ではない
タイヤを組んだあと、ホイールを車体へ戻す工程も大切です。
フロントでは、フォークまわりの整列を確認し、アクスルシャフトが無理なく通る位置で組み上げることを意識します。
リアでは、チェーン調整や後輪位置を含めて確認します。
前後のセンターやアライメント、エアバルブの向き、周辺部品の状態なども含め、ただ部品を取り付けるのではなく、車体全体として自然に動く状態へ戻すことが重要です。
タイヤ交換で別の不具合が見つかることもある
ホイールを外して確認すると、タイヤ以外の部分に劣化や違和感が見つかることがあります。
ベアリング、ハブまわり、チェーン、ブレーキなど、安全に関わる部分に問題が見つかった場合は、その状態を説明したうえで必要な整備を提案します。
だからといって、何でも新品に交換するわけではありません。
まだ適切に使えるものは使う。整備が必要なものは整備する。交換が必要なものは理由を説明して交換を提案する。
部品を増やすことではなく、今の車両に本当に必要なことを見極めるのがH.S Factoryの考え方です。
タイヤ交換を、車体の「健康診断」の機会に
タイヤは路面と接する大切な部品です。
だからこそ、タイヤだけを新品にして終わるのではなく、そのタイヤを支えるホイール、ベアリング、ハブ、アクスル、チェーン、ブレーキ周辺まで見ておきたい。
普段は見えない部分を確認できるタイミングを無駄にしないことが、トラブルの早期発見にもつながります。
H.S Factoryでは、タイヤ交換も「部品交換」ではなく、車体全体の状態を整える整備の一つとして向き合っています。
